2月のイベントと言えば節分だよね。
節約生活していても、季節のイベントはしっかり楽しみたいよね。
現代では豆まきと恵方巻が一般的な節分食だけど?
豆まきは、伝統の行事・節分食として申し分ないですが、恵方巻はそもそも西日本限定の節分食です。しかしながら、近年では多くの地域で楽しまれる節分食となっています。
しかし上記したように、節分については各地域で様々な風習が残っている割には確かな歴史は残っていないそうです。実際、私たちも節分について知っているようで知らない事も多いです。
では、節分に関する知識を少しご紹介しましょう。
節分は実は年に4回ある
節分とは「季節を分ける」ことも意味しています。
つまり、各季節(四季)の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを言いまから、年に4回あるのです。私たちが節分と言って親しんでいるのは、春の節分の事なのです。ですから、他に夏の節分などもあります。実際、一部のコンビニエンスストアで夏の恵方巻を販売していることもあるそうです。
恵方には規則性がある
歳徳神の在する方位を恵方と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされるそうです。本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となるらしいのですが、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になるそうです。
ちょっと難しくて良くわからないのですが、要するに恵方は、その年の十干によって下記のように決まるみたいです。
西暦年の1の位 | 西暦 | 恵方(16方位) |
0・5 | 2020年 | 西南西 |
1・6 3・8 | 2021年 2023年 | 南南東 |
2・7 | 2022年 | 北北西 |
4・9 | 2024年 | 東北東 |
恵方は毎年方向が違う事は皆さん知っていたと思うのですが、4方向しか無いのは知らないのではないでしょうか?実は、私は知りませんでしたよ。
恵方巻の具は7つが一般的だけど決まりじゃないよ
恵方巻は七福神にちなんで、7つの具材を巻くのが一般的らしいです。でもその割には、何を入れるのかは決まっていないんですよ。カンピョウ・キュウリ・伊達巻・アナゴあたりがポピュラーとされているようですが、最近ではマグロやサーモンなどの刺身を入れる海鮮恵方巻の方が圧倒的に多いです。
しかも、具材も7種類ではなく多い物も少ない物も幅広く販売されています。
本来は年越しそばを食べる日だった
旧暦では、立春から新年が始まります。つまり、節分は大晦日に当たる日だったのです。ですから、年越しそばは節分に食べるものだったのです。
実際、その風習は一部の地域で残っており、節分に蕎麦を食べるそうです。
節分って、昔は新年を迎える日だったんだね。
だから、1年を締めくくるように鬼を払い福を呼ぶ豆を食べるんだね。
節分の節約アイデア
豆まきは小袋のままで
こちらは、節約というより周囲への配慮の面が大きいのですが、鬼に投げる豆を小袋のままで投げる方法です。この方法なら、豆が飛び散らずに綺麗に回収する事が出来ます。
小袋の方が割高な面があるため、必ずしも節約とは言えませんが、投げた豆も回収して食べる事が出来ますから良いと思います。
なにより、周囲の道路などの公共スペースを汚す事がありません。あまりに散らかっていると、近所の迷惑にもなりますから、小袋のまま投げると良いと思います。
ちょっと味気ない感じもしますが、そこは我慢して下さいね。
恵方巻は手作りで
コンビニエンスストアで販売されている恵方巻は、内容も豪華です。1本1,000円以上するものも少なくありません。
家族5人で楽しむと、結構な出費となります。
ですから、人数が多い場合には手作りすると良いと思います。上記のように、入れる具材には決まりがありません。最近では、マグロなどが入っているのが一般的で、それが正式だと思いがちですが違うのです。
そうと分かれば、自分の好きな食材でふと巻きずしを作ればよいのです。私はサラダ巻きのように、カニ風かまぼこやシーチキンをレタスや卵焼きと一緒に巻きました。
かなり太く巻いたつもりでしたが、息子は2本完食していました。これでは、とてもコンビニエンスストアで購入なんて出来ませんね。。。
恵方巻があるなら蕎麦もあり
恵方巻は、西日本で行われていた行事です。今では全国的に実施されていますが、それも最近の話です。違う地方の文化を楽しむ事は大切ですが、あまりそれに縛られる必要はないでしょう。
ですから、節分に蕎麦を楽しむのも一つの方法ではないでしょうか。
蕎麦そのもののコストも低いので節約に貢献してくれますが、食育の一つとして節分の文化に触れる事や蕎麦と節分の関係を知る事も大きな意義のある事ですよね。
節分の言い伝え
文献に現れる最も古い記録は、室町時代の応永32年(1425年)正月8日(節分)を記した2文書である。宮中の『看聞日記』には「抑鬼大豆打事、近年重有朝臣無何打之」とあり、室町幕府の記録『花営三代記』には「天晴。節分大豆打役。昭心カチグリ打。アキノ方申ト酉ノアイ也。アキノ方ヨリウチテアキノ方ニテ止」とあることから、この頃既に都の公家や武家で豆まきが習わしになっていたことがわかる。
その20年後に編纂された辞典『壒嚢鈔』(1445年または1446年成立)巻一の八十三「節分夜打大豆事」には、宇多天皇の時代(867年-931年)、鞍馬山の僧正が谷と美曽路池(深泥池)の端にある石穴から鬼が出て来て都を荒らすのを祈祷し、鬼の穴を封じて三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたとする由来伝説が記されている。
豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。
Wikipediaより
一般的には、豆を撒いて家の邪気(オニ)を払う事をして、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べるのではないでしょうか。自分の年の数の豆を食べると元気に過ごす事が出来ると私も子供の頃に言われました。
節分の行事食は福豆だけではない
- 節分鰯‐西日本には節分に鰯の焼き魚を食べる「節分いわし」の風習がある。
- 福茶 – 福豆(大豆)と昆布、梅干しなどの具に煎茶や湯を注いだ茶。
- なた餅 – 遠州から三河にかけての風習。きな粉をまぶして厄落としの餅とする。
- 節分蕎麦 – 本来は節分に食べる蕎麦を「年越蕎麦」と呼ぶ。
- 麦飯‐江戸時代から近代まで、大阪の多くの家庭では麦飯に鰯が節分の食事であった。
- とろろ汁 – 長野県では麦飯にとろろ汁をかけて食べる。
- 恵方巻 – 恵方を向いて願いごとをしながら、無言で丸かぶりすると縁起が良いとされる太巻き寿司。
- 蒟蒻 – 「腸の砂おろし」と呼び、「体内にたまった砂を出す」として食べる。
- ナマコ – 島根県の隠岐では「砂おろし」と称し、ナマコを酢の物にして食べる習慣がある。
- 水菜の辛子和え – 奈良県では麦飯や鰯のめ巻きとともに水菜の辛子和えを食べる。
- 粕汁 – 奈良県をはじめ関西の寺院では、節分会にあたり参詣者や関係者に振る舞うところがある。
- 厄除けぜんざい – 厄年の人がぜんざいを振る舞う「厄除けぜんざい」の風習が関西を中心に残っている。
- 厄除け饅頭 – 大阪市を中心に、節分に社寺で厄除けをし、門前で販売される「厄除け饅頭」を親しい人に分け、厄落としをする習慣がある。
- がらがら・福引煎餅 – 小麦粉と卵黄に砂糖で味付けた生地を焼いた煎餅の中におもちゃや縁起物の入った伝統的な食玩駄菓子。がらがらは、山梨県甲府市の大神宮節分祭の名物。また、福引煎餅は、三重県津市で食べられる厄除けの煎餅。
- 小判菓子 – 福井県小浜市で「一生お金に困らないように」と、炒り豆とともに神棚に供えて食べる小判の形をした縁起物の焼き菓子。
本当に色々な文化があるんだね。鰯を食べる習慣は聞いた事あるけど、他のものはあまり聞いた事がなかったよ。
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